iwanmayatakaのファイル

つぶやいたこと(https://twitter.com/IwanMayataka)や何かの機会に書いたことの中で、自分の記録用と、他の方にも何かの役に立ちそうな内容をここに置いています。

2016-01-01から1年間の記事一覧

最も人格の立派だった哲学者はスピノザ ラッセル談

スピノザの偉大さを簡単に伝える抜粋集 (『西洋哲学史』 近世哲学 スピノザ 著 バートランド・ラッセル 訳 市井三郎)より スピノーザは偉大な哲学者たちのうちで、もっとも人格高邁でもっとも愛すべき人である。知的には彼を凌駕したひとびとはいるが、倫理…

小林秀雄が語る読書・批評の極意

『兄小林秀雄との対話 人生について』著 高見澤潤子 からの引用です。 ツイート用に文章を短くしてあるところがあります。 「デカルトは、私の本は四度読んで欲しいと言っているよ。一度目は分からなくて漠然とでも全部読む。二度目は分からない所に線を引き…

釈尊の思想 言葉の並べ方と我執

よく釈尊が説いたのは四諦だ空観だと力説してるところを見るけど、彼が対峙して闘ったのは、そういったあらゆる言説を生み出す主体に対する恐怖であって、それがどんな言葉の形をとろうが、彼にとっては大差なかったと思う。要するに「言説を『我がもの』と…

中村元の文体

角川ソフィア文庫から発売の中村元「ブッダ伝」。手軽に要約されていて良い。原始仏典の翻訳をいきなり読んだら、その言葉がどういう行動の目的で使われていたのか分かりづらい(例えば「生を捨てよ」等)この本は具体的な行動(生涯)を基軸に描いてあるの…